予防歯科
病巣疾患を予防することが予防歯科の目的だと考えております。病巣疾患とはお口の細菌の影響が体の他の場所で起こす病気のことです。あらゆる病気に歯周病菌が関係することが明らかになってきております。
また睡眠についてのアドバイスもいたします。
川の上流である口の健康を保つことが全身の健康を守る手段だと思います。
唾液検査を実施しています
あい歯科では患者さんの個別のリスク分析をして予防対策するために唾液検査をお勧めしております。
唾液検査では虫歯菌の活性度や歯周病菌の活動性がわかりますが、さらに深掘りす
れば睡眠状態などの生活習慣まで予測することができます。
予防歯科を通じて生活習慣病を予防することが大切だと考えています。

唾液検査(シルハ)の導入
虫歯予防、歯周病予防
虫歯予防や歯周病予防には家庭で行うホームケアはもちろんですが、3ヶ月ごとのプロフェッショナルケアを継続することが大切です。当院では多くの患者さんが治療ではなくメンテナンスで歯科通いをする事を選択し頑張っていらっしゃいます。
FMD治療(フルマウスディスインフェクション)
唾液検査をして細菌リスクが高い方にはFMDと言う治療をお勧めしております。
短期間で細菌を除菌して新しい細菌叢を作る方法です。
細菌はバイオフィルムというネバネバを作り、その中に無数の細菌が生息します。
バイオフィルムとはいわば細菌のマンションで、その中にいると抗菌性のある物質をはねのけてしまいます。しかも定期検診でバイオフィルム破壊をしても、わずか48時間でバイオフィルムは再製されてしまいます。
そのため短時間で一気に今ある悪玉菌を除菌することが有効になるのです。
当院では体に負担の大きい抗生物質は使用せず、リゾックスという生体由来のリゾチームの抗菌性を高めた専用薬剤を口に作用させることで除菌していきます。(3DS)
細菌によるリスクは悪玉菌の占める割合で決定されますのでロイテリ菌(善玉菌)のタブレットを食べることで除菌された口に新しく善玉菌の割合の大きい環境を新しく作り上げていく治療です。
これから予防歯科はプロバイオティクスの時代だと考えております。
つまり細菌コントロールが大切なのです。抗生剤などのように病原菌を殺すと言うニュアンスではなく、細菌比率のコントロールが大切です。
この細菌コントロールを達成するにはシンバイオティックスという概念が大切で、量や質のコントロールとともに食生活や不良補綴物(不適合な被せ物)を無くしていく環境整備が必要になります。
3DSはそのきっかけとして化学的に細菌量を減らすことを目的としており、専用トレーに3DS専用薬液を注入して行います。また、ホームケア用の薬液も用意しておりますので、家での3DSを継続的に行います。

